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お気にめすまま

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こんな事って・・・

久しぶりにスパリゾートハワイアンズに行ってきた。

ここのところ、「アロハタウン」やら「フラミュージーアム」などもオープンし、ぜひ行ってみたいと思っていたところ、更にラン展も開催されるという、言わば一粒で二度美味しい状態だ。

しかし、最大のお目当ては何と言っても「フラダンスショー」。

そこに行く途中、男性ダンサー達の写真が展示されている。
その中で、他の人より、明らかに年長者の写真がある。
名前はken青木。

その人はハワイアンズ生え抜きのダンサーで、長い事ショーを引っ張ってきた人だ。
しかし、残念な事に数年前亡くなってしまい、その訃報に衝撃を感じた人は少なくない。

私もその中の一人で、その後若いダンサー達も頑張っているが、ken青木がいないショーはどことなく寂しい。

その日も写真を眺め、なぜ未だに彼の写真が飾ってあるのかと話していた。そして、
「多分、歴代のダンサーの写真を飾ってあるのね。」
という結論に達した。

さて、いよいよ男性ダンサー達による「ファイヤーダンス」が始まった。

若いダンサーが勢いよく飛び出した。

そして次に出てきた人を見て、驚いた。
いや、驚いたなんてモンじゃない。

亡くなったはずのken青木がいる!
元気で火を操っている。
彼のファンらしいおばさんが立ち上がり、握手なんかもしている。

何が何だか分からない。
分からないけれど嬉しい。
演技を見ているうちに、不覚にも涙が出そうになった。

年を重ねた彼ならばこその、味のあるサービス精神満載の演技だった。

その後フラガール達の演技に入り、リーダー格のダンサーの素晴らしさに酔いしれ、とても幸せな気分になり帰途に着いた。

帰宅後、何がどうしたのか分からずにいる私に主人が、
「亡くなった人は別人だよ、ホラ細面の・・・。」

「あっ、そうだった。思い出した。別人だった。」

長い間、私は勘違いをしていたのだった。
訃報を聞いてから何度もショーを見たが、タイミング悪く、彼のローテーションと合わなかっただけらしい。

しかし、そのお陰で、得も言われぬ感激が味わえた。
亡くなった人に会える喜びなんてそうそう味わえるものじゃない。おっちょこちょいもたまには良いモンだ。
by iwasomami | 2007-11-20 23:52