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お気にめすまま

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初体験

献血はある意味、国民の義務ではないかと思ってはいたが、この歳になるまで一度も体験したことがなかった。

そんな折り、スーパーの一郭で献血が行われると聞き、さっそく出かけてみた。

まるで「初めてのお使い」に出かける子供さながらに、わくわく、そして不安な気持ちだった。

駐車場の真ん中で献血車が私を待っていた。

係りの方に導かれるまま、所定の用紙に記入し、いよいよ車の中へ足を踏み入れる。

入り口にはお医者さんと見られるお年寄りが。

先ほど記入したことを再び尋ねてきた。
全ての人に、再度同じ事を繰り返し尋ねなければならないそのお年寄りに、とても同情し、そんな彼の負担を少しでも軽減してあげようと、

「最近旅行・・」   「去年韓国へ行きました。」
「輸血したこ・・」  「ありません。」
「今、妊娠・・」   「してません。」

などと。先走って答えていたが、いや、この答え方はあまりに失礼だろうと思い直し、途中からは、最後まで大人しく聞き、そして初々しく答えていった。

次に看護婦さんの前に腰掛ける。
血液検査の結果、ずっと信じていた血液型に間違いないとのお墨付きを得た。

そしていよいよ、その時が来た。

400CCの血液を採られるんだわ。
400CCの血液を新たに作るには、どれだけの量の食べ物を食べなくちゃならないんだろう。
やっぱり、体重が400g減るのだろうか。
なんてとりとめもない事を考えていた。

「残念でしたね。」
「えっ?」

「ヘモグロビンが少ないので今日は採血出来ません。疲れているか、寝不足の時もそういう結果が現れることがあるんですよ。」

昨日はしっかり寝たので、寝不足ではないし、体調も良好だと思っていた。
あまり爽やかなので、朝から「ビリーズブートキャンプ」をこなしたほど・・・・あっ、それか!

知らないうちに疲労していたらしい。

こうして、初めての献血は不合格に終わった。
by iwasomami | 2007-07-19 23:51