2007年 07月 16日
似非画家
先日、生まれて初めて「絵手紙」なるものを描いた。
ナスとキュウリ、トマト等を自由にハガキに描き、一筆添えるというものであった。 「繁盛店セミナー」の一環として、各旅館からの参加者を募っての講習会である。 さぞかし参加人員が多くなるだろうとの予想に反し、わりあいこじんまりと開催された。 良い機会だったのに、もったいない。 絵手紙はさておき、常々不思議に思っていることがある。 それは何故私達は、あるがままに物を描き出すことが出来ないのか、ということ。 丸は丸、直線は直線に、色の濃淡も同じように見えているはずなのに、それを実際紙に描いてみると、ある者はいびつに描き、またある者は凹凸のない平坦な絵を描き出す。 勿論「ある者」の中には、私も含まれているわけだが、たまに絵を描いてみると、とても不思議な気分に襲われる。 どちらかといえば静物画の方が得意だと思っているのに、何故、目の前の花が描き表せないのだろう。 まして「絵手紙」などという一見アバウトな感じの絵は、最も不得意な分野である。 それが証拠に、キュウリがゾウリムシになった。 ふと横の人が描いたものをのぞき見ると、毛の生えたジャガイモが。 ジャガイモの色や質感がとても良く出ていると思ったが、この黒い毛は何だろう。 暫し眺めていたが、どうしても解らず、知りたい気持ちでいっぱいになり、とうとう本人に尋ねてみた。 「ウニです。」 「あっ、ウニだったんですか。」 あるがままに描き出せる才能のある人は、極々一握りの人だけなんだなあと、改めて実感した。
by iwasomami
| 2007-07-16 00:11
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