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お気にめすまま

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低迷期

先日の東京一泊旅行はどうやら失敗だったかもしれない。
せっかくラン展を見に行ったにも拘わらず、又、娘と久しぶりに会って話をしていてさえ、今ひとつ高揚感に欠けていた。
街を歩いても、何故かそれらが皆他人事のように感じられた。

上京するたびに、時間を惜しんであちこち街を彷徨くのが好きな私が、ほとんど移動しなかった。
我ながら信じられない。
勿論、突然の上京だったので、いつものように、充分な計画を立てていなかった、というのも理由の一つだろう。
靴が合わなかったというのもまた、失敗だった。
それにしても、巨大な街がどこかよそよそしく、最後までうち解けることが出来なかった。

感情には、自分ではどうにも御しがたい波があり、どうやら今回の旅行は最悪の時期だったようだ。
あるいは、認めたくはないが、年をとったせいかとも思った。

で、合間合間に何をしていたかというと、日だまりで読書。

お陰で、二日間で3冊も読破した。
幸い、どれもおもしろい本だった。

中でも「四日間の奇蹟」はしみじみと良かった。
数年前、一度呼んだことがあった本だが、再度読み直してみると、その時の自分の気持ちを反映して、新たな感動がある。

その中の一節。
「天は自ら助くる者を助く」
自分でなんとかしようとしない限り、人は決して救われない。
こんなありきたりの言葉で救われた。
決してキリスト教信者ではないけれど、心が軽くなったのは確かだ。

こんな事を思うのは、春がとんでもない早さでやって来てしまったせいなのか。
季節の乱れが、微妙に心を不安定にさせる。


東京で桜を見た。
by iwasomami | 2007-03-05 00:09 | こんな私