お気にめすまま

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紙一重の快感

甘く見ていた。

先日の早朝草むしりの際、蚊に刺されたことがほとんど無いのが自慢の私が、やられてしまった。

早朝ということもあり、念のため長袖、長ズボンを着ていたが、その虫は靴とズボンの間のほんの僅かな隙間を集中的に攻撃してきたのだった。

まるで耳無芳一ではないか。
あの時和尚さんが、芳一の耳にお経を書き忘れさえしなければ、あんな悲惨な目には遭わなかったものを。
そして私の場合も、靴下をはくという一手間を惜しんだが故に、この有様。

その噛まれ口からして、蚊では無いようだ。
がその痒みときたら・・・・

刺されて半日ぐらいは全く痒みを感じなかったが、いち早く手を打っておこうと、クスリを塗り始めたところ、酷い痒みがやって来た。

それ以来、周期的に耐え難い痒みに襲われた。
何故痒みには、周期があるのだろう。
いったいそれは何が引き金になっておきるのだろう。

思い出したときに痒みが増すわけでもなさそうだし。
温めると痒くなるようでもない。
強いてあげれば、掻き始めると助長されるような気はする。
しかしだからといって、我慢して掻かないでいても、やがて痒みはやって来る。

その時になって、あわててクスリを塗ってもほとんど効き目が感じられない。

という訳で、この際荒療治に出ることにした。

とにかく、痒いときには掻く、それも思い切り掻く。
掻いて掻いて、掻きまくる。

やがて、快感が訪れる。
その快感を何に例えたらよいのだろう。
いやいや、そんな快感を満喫している場合ではない。
噛み口が開いた頃を見計らってクスリを塗る。
ピリピリした痛みが、効能の確かさを感じさせてくれ、心なしか痒みが薄れてくる。

その荒療治が功を奏したのか、はたまたその時期だったのかは知らないが、やっと痒みも下火になってきつつある。

次回からはこれに限る。
もっとも、この方法は、掻いた後がどうなっても良い場所に限るけれど。

さすがの私も、大事な顔を刺された場合は、後々痕が残らないように、せめて爪でバツの字を押して、じっと我慢するしかないと思っている。
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by iwasomami | 2007-08-30 23:45

眠り姫

早朝四時半、ぱっと目覚めてしまった。

それならばと裏庭の草むしりをした。
昨日夕立があったお陰で、面白いように草が引ける。
気がつくと早2時間以上過ぎていた。

連日の忙しさと暑さで疲れが溜まっていたうえに、そんなことをしたモノだから、お客様がお帰りになった後、どっと疲労感におそわれた。

こんな時は、美容室に行くに限る、そろそろパーマもかける時期だし。

シャンプーが済み、ロットを巻いてもらっている頃まではまだ起きていた、たぶん。

しかし、そのロットをはずしてもらった記憶がない。
よろける足取りで、シャンプー台に戻ったことは覚えている。

トリートメントを頼んだ記憶もある。
いつもなら、このトリートメントの時のマッサージがとても気持ちが良いので、時間の許すかぎり、その充実感を楽しんでいる。

ところが今日は、それがいつ始またのか解らなかった。
気づいたときは終わっていた。

次に鏡の前の椅子までやっとの事でたどり着き、ドサッと腰をおろした。ドサッとしか座れなかった。それほど自分の体が重く感じた。

お店の中の、マッサージが一番上手な人がやって来て、肩を揉んでくれた。
あ~あ、シアワセだな。
と思うまもなく夢の中へ。
そのシアワセ感を感じる暇もなかった。

最後に先生がやって来て、髪をセットし始めた。

「いやーよく寝た。やっと目が覚めたわ。」
と言うや否や、また眠ってしまった。

「はい、終わりました。ゆっくり寛げましたか?」
「ハイ、オカゲサマデ。」

「足がふらついてますから、気をつけて下さいね。」
の言葉を背に、よろける足で店を出た。

多分ゆっくり寛げて、気持ちも良かったんだとは思うが、何せその実感がない。

もったいないことをした。
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by iwasomami | 2007-08-28 23:40

えっ?



今日、未だかつて経験したことのない挨拶を返された。

後ろを向いて仕事をしている、ある従業員さんに対して、
「おはよう。」と言うと、
「ございます。」
という返事が返ってきたのだ。

思わず固まってしまった私に対して、彼女は何事も無かったかのように黙々と働いている。

私の頭は混乱した。
もしかしたら、彼女はきちんと「おはようございます」と言ったのに、聞き漏らしてしまったのか。

いや、そんなことはあり得ない。
私が言った「おはよう」と、彼女が言った「ございます」の間には一言の言葉も入る余地は無かったはず。

だとすると、私の「おはよう」と彼女の「おはよう」がたまたま同時に発せられた為に、「ございます」しか聞こえなかったのか。

しかし、彼女の性格からして、後ろ向きのまま挨拶をするなんて考えられないし、ましてやそんな冗談を言えるような人ではない。
その上、彼女は私が後ろにきているとは気づいていなかったはずだ。

やはりここは、私の挨拶に対しての返事に相違なかろう。

勿論、「ございます」と言われた時点で、それが「おはようございます」という意味であるという意志は通じた。

ひょっとして、彼女なりの省エネ言葉だったのか。

結局、結論の出ないまま、今はただ、やけにおかしい。
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by iwasomami | 2007-08-26 23:30

負けそうです

今日は、女将の会のボランティアである、駅トイレ清掃の日。

現場に到着するなり、大パンチを食らってしまった。

男性用トイレにあった汚物まみれの下着とハンカチ、そして、やはり汚物まみれの便器。

我慢していたのね。
ようやく間に合ったトイレだったのに、そこには紙が無かったのね。とっさのことでどうして良いか解らなかったのでしょう。
本当は汚物入れに隠してしまいたかったのに、それも無かったものね。さぞかし慌てたことでしょう。

と、そこまでは多少の同情の余地があった。・・・・が、

さて、便器を洗おうと思い水を流すと、わあ、溢れてくる。
シュポシュポ(我が家ではそう呼んでいる)を持ってきて、何度試みても流れてくれない。

汚物まみれの下着には寛容でも、公共の場所でこれは許せない。

仕方なく駅員さんの助けを求めた。

「又ですか。この夏はこれで4~5回目ですよ。」
「えっ、そんなに?」
「ええ、中には、赤ちゃんのおむつまで入れてしまった人がいるんですよ。」
「汚物入れを置かないからじゃないですか。」
「置いても無くなってしまうんですよ。」
「持って行ってしまうんですか?」
「そうとしか考えられません。最近は特に利用者のモラルが低いようです。」

そう切なそうに呟く駅員さんを後に、次のトイレに向かう。
ここも酷い。
バケツに水をくんで、流そうと思ったが、そのバケツが見あたらない。再び駅員さんの元へ走る。

「それも無くなってしまったんですよ。」
「じゃあ箒は?」
「それも。」
「私、今まで何度か掃除用具や、洗剤を自宅から持ってきて置いておくんですが、次の回にまであった例しがないんですけど、それも誰かが持って行ってしまうんですか?」
「・・・たぶん。」

三度気を取り直して、最後にホーム内にある足湯の掃除へと向かう。
タワシで回りをこすり、最後に排水口の蓋を取った、が、お湯が流れない、又か。

手で中を探ってみると、空き瓶やら、ゴミが。
それらを取り除き、再びシュポシュポを。
多分百回ぐらいは挑戦しただろうか、やっと、申し訳程度に流れ始めた。

「私汚す人、あなた掃除する人。」
「他人の物は私の物。」

そんな言葉が頭に浮かんでくる。

なんか、とても空しいです。
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by iwasomami | 2007-08-25 00:22

もう少し若ければご一緒ししたい

今日、若者達が旅立っていった。

今朝、娘の友人が二人、一足早く感じる秋が待っている北海道へ向け出発した。
当初は日本最北端を目指していたらしいが、初日からの寝坊が祟り、北海道最南端あたりをタッチして帰ってくるらしい。

それにしても若さだね。
彼らが見せてくれたキップは、JR東日本発行、5日間普通列車乗り放題で1万円。

お泊まりは駅舎と決めているという。
まあ、男ならそれも良いか。

餞別代わりに、おにぎりを5個ずつ握ってあげた。
握りながら、何とはなしに山下清のことが頭をよぎったことは否めない。

出かけた後、買い置きのチョコレートもあげれば良かったなと後悔した。
それがあれば、万一食べ物が底をついても、なんとか生き延びられたかもしれないのに。(別にそんな境遇に出会うことを望んでいるわけではありませんよ)

ともかく、五日後に無事で帰ってくることを心より願っている。

若さ故の、意味がありそうでなさそうな、そんな冒険心が大好きである。
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by iwasomami | 2007-08-23 00:18

残暑

秋の旅行チラシを見ていると、「健康、長寿の島で元気になるスペシャル沖縄」というツアーがあった。

健康志向の私の心をグイグイとゆさぶる、何とも魅力的なネーミングではないか。

そこには「各関係者の真心で提供するびっくりどっきり旅行代金」
が書かれていた。
「真心かー?」とやや首をかしげながらも読み続ける。

予定表には、2箇所の世界遺産を含む名所旧跡の見学をはじめ、魅力的な日程がずらりと書き連ねてある。
うーん、沖縄もいいな。
そう思いながら、ふと見ると、

「まだまだ終わらない

うだるような暑さが続くなか、夏がまだまだ終わらない沖縄か。

あわてて隣をみると、そこには、

「一足早く感じる、大雪山国立公園」

そして、「あなたなら・・・どっち?」の文字が。


日程表など見るまでもなく、大雪山を選びます。
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by iwasomami | 2007-08-20 23:48

な、何?

通販カタログでとんでもない物を見つけた。

その名も「日本列島ディッシュ」。
”形にこだわることも時には必要。毎日の食卓に笑顔を運び、もっと楽しく、もっと美味しく”
”お客様のおもてなしに、きっと受けることまちがいなし”

そこには北海道、本州、四国、九州をかたどった白い器と、沖縄の形をした箸置き。

写真にその盛りつけ例が出ている。

北海道にはイクラの軍艦巻きが1貫。
本州には甘エビ、マグロ、卵の握りがそれぞれ1貫ずつ。
面積の比較的広い関東、中部、関西あたりに乗せてあるが、器が小さすぎて、いずれもはみ出している。
東北と山陰、山陽あたりには、面積が狭いせいか何も盛りつけられてはいない。
どうせ、最初からはみ出しているのだったら、ここの部分にあと2貫詰め込んでみようという気にはならなっかたのか。

四国には醤油、九州にはガリと、まあこの辺は妥当な役割を果たせていると思う。

しかし、はたしてこれで、お客様をもてなしているといえるだろうか。

「いらっしゃいませ。今日はお寿司でも食べてゆっくりしていって下さいね。」
そう言いながら差し出す日本列島寿司。それも精一杯盛りつけられて4貫。

毎日の食卓に笑顔・・・が出るのは多分最初の一回ぐらいだと思う。
きっと受けること間違いなし・・・それには必ずや苦笑がついてくることと思う。

そして、その器を洗う時にきっと、「ああ、失敗した」という後悔の念に苛まれることだろう。
だって、日本列島って、けっこうごちゃごちゃして洗いにくいはずだから。

それにしても、何故お寿司だったのかなあ。
漬け物あたりで手を打っておけば良かったのに。
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by iwasomami | 2007-08-18 23:42

猛暑

連日、味わったことのないような暑さが続いている。

そんな中、今年も女将の会である「湯の華会」による「じゃんがら念仏踊り」が披露された。

「じゃんがら念仏踊りとは、いわき地方に古くから伝わる伝統芸能で、新盆の家々を回り、鉦や太鼓で賑やかに亡き人を供養し、家族の者を慰めるものであるが、近年では、各種イベントでも人気を博している。
そして、それは沖縄のエイサーの原点であるとも言われている。

現在、市内には100以上の団体があり、それぞれが異なる踊りを踊る。
その殆どが男性によるもので、湯の華会のように、女性だけで構成されているのはわずか2チームだけである。

湯の華会のチームは、他の団体と異なり、旅館関係か、公共機関からの要請があったときのみの披露に限られている。

ところが、今年は旅館関係の新盆が多く、一日に8件も披露しなければならなかった。
それだけでも大変なのに、加えてこの暑さ。
さぞかし大変だっただろうと思う。
それでなくとも、男性顔負けの激しい踊りが特徴なのに。

我が家では娘が太鼓を敲いていた。

そして翌日、娘に異変が。
掃除を手伝っている時だったので、てっきり熱中症だと思った。
今年は熱中症で何人もの人が亡くなっている。
まさか・・・

しかし、体を触っても熱はなく、むしろ冷たい感じだった。

とにかく病院に連れて行かなくては。
しかし、娘は一人で立ち上がれそうもない。
よし、背負おう。
ビリーのキャンプのお陰もあり、以前よりはだいぶ軽くなっている娘、そして筋力がついているはずの私。
なんとかなるだろう。
多分こんな時には火事場の馬鹿力が出るはずだ。

ところがどうしても娘の体が私の背中に馴染まない。
馴染んでくれないと背負えないのに。

結局、手を貸しながら歩いて階段を下りた。

幸いにも大事に至らず、ほっとしている。

これから長い(であろう)この人生、いざと言うときに子供を背負えるように、足腰を鍛えておこうと改めて痛感した。

PS 8月19日夜に惣善寺にて、湯の華会のじゃんがらが見られます。
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by iwasomami | 2007-08-16 23:56

強者どもが夢のあと

今年も無事慶應野球部の夏キャンプが終わった。

昨年と同じように、彼らを見送った後には、一抹の寂しさを感じる。

そんな中、近所のコインランドリーに行くと、近所の旅館に宿泊しているキャンプ真っ最中の学生達がいた。

真っ黒に焼けた顔からして、野球部、もしくはサッカー、あるいはラグビー部か。

いや、それほど大柄な人はいないので、ラグビー部ではないだろう。

いずれにしても、スポーツマンは良い。
見ていて爽やかである。

でも、我が家の慶應野球部の方が良い。

多分これは情が移ってしまっているせいだとは思うが、あらゆる面で断然良い。

来年も来館する予定だそうだが、彼らが来る=夏、という図式が出来上がりつつある。

とは言うものの、せっかく慣れ親しんだ個々の選手達に、来年又会えるとは限らない。
卒業する者や、キャンプに参加出来ない者も出てくるだろう。

そこが寂しいところかな。

そう思えば、それこそ一期一会。
彼らの短い自由時間に、出来るだけ楽しい想い出をつくってあげたい。

来年も、お待ちしています。
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by iwasomami | 2007-08-14 23:10 | 旅館の話

中年の冷や水

長かった梅雨が明けたと思ったら、この暑さ。

「冬暖かく、夏涼しい」がキャッチフレーズのここいわきでも、連日30度を超す真夏日が続いている。

ほんの5分位草花を摘んでいただけで、流れるような汗に見舞われてしまう。

そんな中、今年もやって来た大学生野球部の部員達。
毎日8時間ぐらいの練習をこなしている。

そんな彼らを見て、50才代の我が家のフロントマン曰く、
「僕だったら一時間と保たない。」

それを聞いた私と娘、
「後でどうなっても良いんだったら出来ると思う。」

頑固な彼、
「嫌絶対無理。」

私と娘、
「翌日まで休みが貰えれば出来る。」

この論争はこうして平行線のまま終了した。

因みに、私達が言う、「後でどうなっても良い」とは、
1  多分酷い頭痛がやって来るから、翌日は寝て暮らすだろう。
2  真っ黒に日焼けして、シミ、ソバカスが出来るだろう。

その2点をさしている。
それがあるから多分学生達のようなまねはしないと思うが、万が一天変地異がおき、それを余儀なくされたなら、私達は生き延びることが出来るような気がする。

そうは言いながらも、去年と違う学生達の元気の無さを思えば、
やはり、無理なのだろうか。

こればかりは試してみたくとも、恐ろしくて出来ない。
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by iwasomami | 2007-08-12 23:37