お気にめすまま

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泣きたくなる時

まれに、ご予約頂いたいお客様がお越しにならない事がある。
旅館側としては、もちろん部屋を確保し、料理をご用意、又は、下ごしらえをしてお待ちしていわけだが、到着予定の時刻になってもお見えにならない時のあの不安な気持ちは、味わった者にしか解らないだろう。

今日も一件不泊まり事件があった。
ご到着予定は4~5時。6時過ぎまで待って自宅にTELしてみたが、勿論連絡がつかず、いやーな雰囲気が漂ってきた。
その時、一本のTELが。
「予約した**ですが、迎えに来てもらえますか。」
「今どちらにいらっしゃるのですか。」
「安芸の宮島の・・・・です」

え?そこは広島、ここは福島。
「後で折り返しTELします。」
と言ったっきり音沙汰がない。

こんな事もあった。
「**様ですか」
「はい」
「ご予約のお時間がだいぶ過ぎていらっしゃるのですが、今どの辺りですか。」
「え?あ~、え?あっ。」
もうこの時点で、予約の取り消しを忘れたんだな、という事は明らかだったが、先方はとっさに、しらを切ることに決めたようで、
「名字は**ですが、名前は○○です。お間違いではないですか」
「お名前は××さんではないんですか」
「いえ○○です」
「ではお宅に××さんという方はいらっしゃいませんか」
「いえ知りません」
「そうですか、実は旅館のご予約を頂いていて、お部屋も、お料理の準備もしてお待ちしているんですが。お出でにならないので心配しているんです。」
「でも、そういう人はいないんです。」

TELを切った後も、釈然としないままに主人にその旨を告げると、どこをどう調べたのか、間違いなく本人であることが解り、当人もウソを認めたという。

曰く、身内が突然入院することになり、慌てていたので、うっかり連絡を忘れたという。

私達は鬼でもなければ蛇でもない。
事情によっては、逆に同情することも多々ある。

でも、お願いだから、連絡だけはしてね。

因みに、人数にもよるが、キャンセル代は1週間前からかかり、当日不泊まりは、原則として100パーセントというのが一般的です。

キャンセル代の請求を、お客様にしなければならないのは、とても辛い事なんですよ。
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by iwasomami | 2006-09-11 23:16 | 旅館の話

私の自慢

福島の片田舎で育ち、そのすぐそばの地方都市に住んでいる。
じぶんの言葉になまりがあると、最初に気づいたのは、高校生になって、電車通学を始めた頃。
たかが3駅東京に近づいただけなのに、
「わー、みんな標準語を話している。」
と怖じ気づいた。
今思えばしっかり福島弁だったのに。

その後、東京に出てきたが、その時はもう開き直るしかなかった。
最初に出来た友達が千葉出身で、自分よりなまっている人に始めて出会った、と言って喜んでいたのが懐かしい。私からすると、彼女の話し方は標準語にしか思えなかったのに。


この辺の言葉は、語尾が上がって、聞き慣れない人には、喧嘩をしているように聞こえるらしいが、どういう訳か、私は今までそう言われた事がない。
幸せな事に、大概の人が、気持ちの良い話し方だと褒めてくれる。

旅館の仕事は、電話での応対が最初の印象を決める上でとても大事なので、とても有りがたい事である。
最近、体のあちこちに老化現象が現れてきている私にとって、これが最後の砦かも。


福島弁、というか、いわき弁てどんな?と思っている方、ぜひ映画「フラガール」の蒼井優さんの言葉を聞いてみて下さい。
とても自然ないわき弁になっています。
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by iwasomami | 2006-09-10 23:49 | こんな私

むなしい話

あるお客様の話。
年に数回御来館下さるご夫婦なのだが、かつてご主人は、食道ガンと、胃ガンを患っていた。
もちろん手術を受け、それから5~6年経過しているとのこと。
そして昨日、検診があり、その結果転移していないとわかり、嬉しくて、思わず我が家に予約を申し込んだという。

そんな嬉しい日に、我が家を選んで頂けて、とても有りがたい気持ちでいっぱいだった。

胃は全摘で、腸を食道につないだらしいが、そうなると全く食欲が無くなるという。

「え?食欲って、目とか、頭でも感じるんじゃないんですか。」
「いや、胃で感じるんですよ。いくら腸が胃の形になっても、全く胃が再生するわけではなく、食欲はわかないんですよ。」
「じゃあ味覚はどうなんですか。」
「何を食べても美味しいとは感じないんです。生きる為、毎食無理をして食べているんですよ。」
「でも、食べ物の味は覚えているでしょう?」
「覚えていても、食欲が無いと美味しくないんです。」

なんてお気の毒な事だろう。
人間の3大欲のうちの一つが、無くなってしまうなんて、とても考えられない。

主人に話すと、
「俺は、頭と目だけでも食欲はわくと思う。それが証拠に、満腹でもうまい物はうまい。」

だからダイエットできないのね。
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by iwasomami | 2006-09-08 23:47

人生の落とし穴

主人が歯医者に通い始めて、かれこれ3ヶ月。
その頃から、少しずつ老化への道をたどり始めている。

初回の治療日を待たず、その2日前に1本の前歯が抜け落ちた。
そして3~4回目で、突然9本もの歯を一度に抜かれてしまった。

なぜ?
どうしてそんな事を許したの?
とても信じられない話だったが、時既に遅し、無いものは無い。

本人としても、麻酔をかけられている状態での出来事で、終わってビックリ、という感じだったようだ。

察するに主人は、調子の悪い歯なら、いっそのこと入れ歯にしてしまった方が楽だ、と思っていたのかもしれない。
そしてそれが医者にも伝わって、抜いてしまいましょう、という事になったのかもしれない。それにしても1度に9本とは・・・

最近の医療は素晴らしく、その日から部分入れ歯を装置して帰ってきたが、とても鬱陶しいようで、未だになじんではいない様子。

そんな折り、医者から、今後の治療の方向についての話があり、金額などの説明があった。

な、な、なんと880万円かかるという。
もちろん最高の治療を受けた場合の金額だが、それにしても880万円、はっぴゃくはちじゅうまんえん、ですよ。

口の中に家を建てるわけでもあるまいし。
それだけあれば、私なんかすぐ美容整形の門をたたき、あちこちひっぱたり、持ち上げたりして、絶世の美女に変身し、人生やり直しちゃうよ。

とにかく、880万円は、勘弁して。



聞かなかったことにしたい。
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by iwasomami | 2006-09-07 00:32 | Family

食卓における時事問題

先日、義父の命日に、身内だけで昼食会を開いた。
近頃、中華といえばバーミヤンばかりだったので、久しぶりの本格中華料理に、期待がふくらむ。

でもあれですね、円卓。
円卓は良くないですね。

第一、自分の分量がはっきりしていない。
自分のものであって、そうでないような。
早い者勝ちであるような。
結局、自己主張の強いものが勝つ、みたいな。

丁度日本海の領有権問題に似た状態。

しかし、この家に嫁いで早幾年月、我ながら、たくましくなった。
主張すべき所は主張し、譲るべき所はきちんと譲歩し、結局終わってみると、お腹がいっぱい、満足でした。

でも、お義母さん、できることなら来年は、隣の料理と境界線がはっきりしているお店に行きませんか。
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by iwasomami | 2006-09-04 19:50

かくれんぼ

これまでに3度、たまたまではあるが、主人のへそくりを見つけてしまった事がある。
本棚の中、タンスの隅、そして引き出しの中にあった。わざわざ二重底を作って。

それほど浪費家な主人ではないと思っているので、未だかつて主人の出費に対してうるさく言った事はないし、我が家では夫婦の財布が一緒なのに、なぜわざわざ隠さなければなければならないのか、理解に苦しむ。
それも、お小遣い程度の中途半端なへそくりを。

でも、見つけた時は、何となくしてやったり、という気分になり、
「見っけ」
てな風に伝えると、主人も開き直って、栗の絵を書き、その真ん中に「へそ」と書き記し、ご丁寧にも
「少なくなったら、お金を入れててね」
なんて書いて、隠し場所にいれてあった。

そこまで甘やかす事は出来ない。
もちろん放って置いたが、最近ふと思い出して覗いてみた。
するとそこには鎌倉銭洗弁天の御宝銭がたくさん入っていて、へそくりどころか、「へそ栗」の絵もなくなっていた。
結構お気に入りだったのに。

そうやって人は遊び心を失っていくんですね。

そっちがその気ならばと、今私、へそくりしてます。
どこに隠してあるか、当ててみ。
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by iwasomami | 2006-09-03 23:45 | Family

睡魔の科学

食事の後に眠くなるのは、食物に含まれる糖分が脳細胞に作用して、眠くならない信号を妨害する為だという。
しかし私の場合、食事に関係なく度々睡魔に襲われる。

たとえば、講義を受けている時。
興味を持って受講を希望したにもかかわらず、始まったと思ったら終わっていた。
意外と真面目な性格の私、常々、講師の真ん前に席を確保することが多い、ああそれなのに・・・
さすがにこの時は、最後のお辞儀をしたまま顔を上げる事ができなかった。
それも一人の講師に対して、二度も同じ過ちを犯している再犯者なのである。

もう一つ、運転中もやってきますね、睡魔が。
そんな自分を自覚して、2時間以上は運転しないし、同乗者は極力乗せないようにもしている。
歌を歌っても、ガムをかんでも効き目がない。

決して、食後でもなく、睡眠不足だったわけでも無かったのに、この有様はどう説明がつけられる?

そんな私の対処法はただ一つ。
それは、トイレを我慢する事。
これは大変辛い事だが、今の私に出来るのは、こんな事だけ。

学者の皆様、早く眠気防止の研究を進めて頂きたいと心から願って止まない。
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by iwasomami | 2006-09-01 23:58 | こんな私