お気にめすまま

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2007年 02月 12日 ( 1 )

憎き物

美容院に行って、鏡を見ることはめったにない。
その間、ほとんど読書か居眠りをしている。
その結果、例え驚くほどイメージと違っていたとしても、全て自分の不徳の致すところと諦めざるをえない。
途中で修正しなかった自分が悪いのだ。

しかし世の中には、美容師さんの仕事が終わるまでじっくりと鏡を見つめている人がいるらしい。
信じられない。
私には恥ずかしくて、とてもそんな長時間自分の顔を見ているなんて出来ない。

そもそも、鏡さえ見なければ自分はいつまでも若くて美しい女性でいられるものを、見てしまったが故に否が応でも現実と向き合う羽目になる。

子供達がまだ幼い頃、よく家族でディズニーランドへ行った。
待ち時間の暇つぶしに、見るとは無しに、周りの人達の顔を見ている。
場所柄、若い女性が大勢いる。
長い時間そうしているうちに、どういう作用からか、自分がその人達と同化してしまう。

そんな時、不意に鏡が現れ、そこには疲れ切ったおばさんの顔をした自分が。
一瞬錯乱状態に陥ってしまう。
「これは、私じゃない。こんなにおばさんのはずがない。周りの人達と同じように、もっと張りがあって、美しいはずだ。」

しかし、いくら否定しても、そこには紛れもない私がいた。

あれから幾年月、当然の事ながら、あの頃より確実に歳を重ねた自分がいる。

それでも鏡さえ無ければ・・・。
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by iwasomami | 2007-02-12 23:54