お気にめすまま

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2006年 09月 11日 ( 1 )

泣きたくなる時

まれに、ご予約頂いたいお客様がお越しにならない事がある。
旅館側としては、もちろん部屋を確保し、料理をご用意、又は、下ごしらえをしてお待ちしていわけだが、到着予定の時刻になってもお見えにならない時のあの不安な気持ちは、味わった者にしか解らないだろう。

今日も一件不泊まり事件があった。
ご到着予定は4~5時。6時過ぎまで待って自宅にTELしてみたが、勿論連絡がつかず、いやーな雰囲気が漂ってきた。
その時、一本のTELが。
「予約した**ですが、迎えに来てもらえますか。」
「今どちらにいらっしゃるのですか。」
「安芸の宮島の・・・・です」

え?そこは広島、ここは福島。
「後で折り返しTELします。」
と言ったっきり音沙汰がない。

こんな事もあった。
「**様ですか」
「はい」
「ご予約のお時間がだいぶ過ぎていらっしゃるのですが、今どの辺りですか。」
「え?あ~、え?あっ。」
もうこの時点で、予約の取り消しを忘れたんだな、という事は明らかだったが、先方はとっさに、しらを切ることに決めたようで、
「名字は**ですが、名前は○○です。お間違いではないですか」
「お名前は××さんではないんですか」
「いえ○○です」
「ではお宅に××さんという方はいらっしゃいませんか」
「いえ知りません」
「そうですか、実は旅館のご予約を頂いていて、お部屋も、お料理の準備もしてお待ちしているんですが。お出でにならないので心配しているんです。」
「でも、そういう人はいないんです。」

TELを切った後も、釈然としないままに主人にその旨を告げると、どこをどう調べたのか、間違いなく本人であることが解り、当人もウソを認めたという。

曰く、身内が突然入院することになり、慌てていたので、うっかり連絡を忘れたという。

私達は鬼でもなければ蛇でもない。
事情によっては、逆に同情することも多々ある。

でも、お願いだから、連絡だけはしてね。

因みに、人数にもよるが、キャンセル代は1週間前からかかり、当日不泊まりは、原則として100パーセントというのが一般的です。

キャンセル代の請求を、お客様にしなければならないのは、とても辛い事なんですよ。
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by iwasomami | 2006-09-11 23:16 | 旅館の話