お気にめすまま

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大人のおもちゃ

近所のレストランでカニクリームスパゲッティーを食べた。

スパゲッティーの真ん中に、タラバガニの大きな爪が、その爪先を上にして刺さっている。

美味しく頂いた後、レジで会計をしていると、その目の前に、今食べたばかりの爪がドンと置いてあった。

それも先ほどの物より数段大きな物が、ずらっと並んでいる。

「何だ、これは。」

思わず手に取る。
カニとは思えないその重さに、一瞬にして食べ物では無い事を悟る。

然らばこれはいったい何なんだ。

会計もそこそこに、じっくり観察する。

どうやらこれはライターらしいと気づくのに、そう時間はかからなかった。

となると付けてみたくなるのが人情。

しかし、もしその結果火がついてしまったなら、例え僅かでもガズを消費した事になってしまうわけだから、ここはひとつ慎重に扱わなければならない。

そっと手をすべらせてみる。
その消極的な動きに合わせるかのように、爪が静かに開いた。

どうやら爪の間から炎が出るしくみになっているらしい。

なんて面白いんだ。
一瞬買おうかとも思ったが、このおもしろさはたぶん一過性のものだろうと思い直し、そっと元のケースに戻した。

すると、その隣に昔風の小さなトースターが。

これもライターか?
どこから火が出るのだろう。
カニに習い、やはりパンの間からか。

再び手に取って、そっと押すまねをした。
すると意外にもトースターの側面に小さな穴が開いているのが見えた。

このフェイントはちょっと危ないんじゃないの?
下手すると火傷するかも知れないわ。

そんな事を考えながら、しばらく遊ばせて貰った。

その間、店員さんは、
「全くしょうがない人ね、買いもしないのに。」
なんて素振りは一切見せず、ただ辛抱強く付き合ってくれた。

次に伺った時には、たぶん買ってしまうかも知れない。
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by iwasomami | 2008-02-14 23:58