お気にめすまま

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ちょくちょくやっちゃいます

一人の女性が玄関から入ってきた。

「え?」、「えーと」、「ああ」、そんな心の経緯を経て、
「こんにちは。」
と笑顔で挨拶をした。

彼女が近づいてきた。
「あれ?」
違う・・・ような気がする。

彼女が目前に来た。
「別人だ!」

人違いだった。
幸いな事に、ここは旅館、私はフロントに立っている。
笑顔で挨拶したからと言って、なんの不思議はない。
それどころか、これなどは怪我の功名とでも言えよう。

他人のそら似で、間違って声をかけてしまった経験は、多くの人が経験している事だろうが、かつて私には、信じられない「人まちがい」をした経験がある。

曲がり角から、不意にその母娘が現れた。
二人とも記憶通りの髪型、服装だった。
「あら、こんにちわ、お久しぶりですね。」

そう声をかけた。
当然、同じような返事が返ってくると思っていると、その二人、何やら困った様子で、曖昧なお辞儀をしている。

「変だわ、もしや、これは、やっちゃったかな?」

やっちゃったんでしょうね、たぶん。

幸いすれ違いざまに声をかけたので、あの気まずい時間はほとんど無かったのがせめてもの救いだった。

それにしても、そのお二人。
近所の旅館の奥さんと、その娘さんに瓜二つ。
ご近所ながら、あまり外に出ない奥さんで、ここ数年お会いした事もなく、娘と同級生のその娘さんとは更に会っていなかった。

とはいえ確かに間近で見た顔は微妙に違っていた・・・かもしれない。

そんなダブル空似、経験した人ってあまりいないと思う。
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by iwasomami | 2007-10-20 00:26