2007年 08月 30日
紙一重の快感
甘く見ていた。
先日の早朝草むしりの際、蚊に刺されたことがほとんど無いのが自慢の私が、やられてしまった。 早朝ということもあり、念のため長袖、長ズボンを着ていたが、その虫は靴とズボンの間のほんの僅かな隙間を集中的に攻撃してきたのだった。 まるで耳無芳一ではないか。 あの時和尚さんが、芳一の耳にお経を書き忘れさえしなければ、あんな悲惨な目には遭わなかったものを。 そして私の場合も、靴下をはくという一手間を惜しんだが故に、この有様。 その噛まれ口からして、蚊では無いようだ。 がその痒みときたら・・・・ 刺されて半日ぐらいは全く痒みを感じなかったが、いち早く手を打っておこうと、クスリを塗り始めたところ、酷い痒みがやって来た。 それ以来、周期的に耐え難い痒みに襲われた。 何故痒みには、周期があるのだろう。 いったいそれは何が引き金になっておきるのだろう。 思い出したときに痒みが増すわけでもなさそうだし。 温めると痒くなるようでもない。 強いてあげれば、掻き始めると助長されるような気はする。 しかしだからといって、我慢して掻かないでいても、やがて痒みはやって来る。 その時になって、あわててクスリを塗ってもほとんど効き目が感じられない。 という訳で、この際荒療治に出ることにした。 とにかく、痒いときには掻く、それも思い切り掻く。 掻いて掻いて、掻きまくる。 やがて、快感が訪れる。 その快感を何に例えたらよいのだろう。 いやいや、そんな快感を満喫している場合ではない。 噛み口が開いた頃を見計らってクスリを塗る。 ピリピリした痛みが、効能の確かさを感じさせてくれ、心なしか痒みが薄れてくる。 その荒療治が功を奏したのか、はたまたその時期だったのかは知らないが、やっと痒みも下火になってきつつある。 次回からはこれに限る。 もっとも、この方法は、掻いた後がどうなっても良い場所に限るけれど。 さすがの私も、大事な顔を刺された場合は、後々痕が残らないように、せめて爪でバツの字を押して、じっと我慢するしかないと思っている。
by iwasomami
| 2007-08-30 23:45
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