お気にめすまま

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母の味

亡くなった母の料理は、相当な手抜きだったのではあるまいか。
忙しくて、ろくろく料理にまで手が回らなかったとは言え、ずいぶん簡単な料理で私たちを育ててくれたような気がする。

その母の強力な味方が、味噌。
本当によく食卓に登場した。
思い浮かぶだけでも、きゅうり、長ネギ、ピーマン、根生姜、大根など、生で食べられるあらゆる野菜と共に、ちゃぶ台(昔は折りたたみ式のまるいちゃぶ台だった)を賑わした。
きゅうりに至っては、おやつの代わりにまでなっていた。
又それがとても美味しくて、種の部分をくりぬき、中に味噌を詰めたきゅうりを手に、遊び回っていたものだ。

そして、もう一つ忘れてならないのがマーガリン。
いつも四角い大きな缶で買っていた。
それを、ご飯に乗せ、醤油をかけて食べるのが定番だったが、そこに青のりや、しらすを加えた時には、他の料理は何も必要なかった。
それほど美味しかった。

あの世で母が、
「そんなことを書くなんて、外聞が悪い。」
と言っているような気がするが、別にそれが悪いとは思っていないし、そういう時代だったのだ。
母の名誉の為にも言っておくが、ちゃんとした料理も作っていた。
ただ、味噌とマーガリンのインパクトが強すぎるだけ。
お陰で元気で生きている。
コレスレロールが高いのはマーガリンの食べ過ぎかと思わないでもないが。

そんな母の血を引いてか、シンプルな料理が好きである。
素材の味がわかるものが良い。
イコール手抜き料理なんだけどね。

子供達よ、私の料理が手抜きだと思った時は、これも遺伝かなと諦めて、食材の味を噛みしめて食べておくれ。
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by iwasomami | 2007-03-07 00:50 | 食べ物