お気にめすまま

ブログトップ

主人の弱点

植木の枝に、折れた小枝がぶら下がっていたので、手に取ってみた。

それに触れた時、一瞬頭が混乱した。
枝が柔らかいハズがない。

その感触とは、紛れもなく芋虫のそれだった。
混乱した頭で考えた。
姿が小枝で、柔らかい物、そうだ、これはかの尺取り虫ではないか。

答えが出るまで5秒ぐらいかかったと思う。
その間、それはピクリとも動かなかった。
たぶん動いたら最後、殺されるとでも思ったのだろうが、殺すなんてとんでもない。
それは実に可愛くて、面白くて、神秘的な生き物だった。

手のひらにそっと置き、メガネを外し(ええそうなんです、老眼なんです)観察していると、私に殺意がないと判断したのか、やっと少しづつ動き始めた。

尺取り虫とはよく言ったもので、頭を身長の高さまで持ち上げ、少しの間きょろきょろと辺りを見回し、(ているのだと思う)やがておもむろに頭を着地させ、次に頭の部分まで足(のような部分)を持ってくる。
それを繰り返しながら前進する。
定規の代わりに、指で物を計るのと同じ要領だ。

その頭を持ち上げた状態がカワイイ。
時々、ふらふらと頭を前後左右に振ったり、クネクネさせたり、一度として同じ動きを取ったことはなかった。

これは面白いと、早速主人の所に持って行った。
「ねえねえ、これ見て、カワイイでしょう。」
「ああ、ダメだそういうのは弱いんだ。」

えっそうなの?
私達ぐらいの年代の男は、みんなこの手の生き物は好きだと思っていた。
そうか、同じいわき市とはいっても、私が育ったのはだいぶ田舎の方だということを忘れていた。
しかも男兄弟のなかの女一人で育った為、幼い頃から、山を駆け回っていた私には、いつの間にか野生の血が育まれていたのか。

それにしても主人が虫嫌いだったなんて・・・思いがけず弱みをゲット。


因みに、私にだって嫌いな虫はある。
[PR]
by iwasomami | 2006-12-19 21:02 | 動物系