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適材適所

適材適所という言葉がある。
人にはそれぞれ向き不向きがあり、自分の得意分野で本領を発揮した方が良い、というような意味を持つと思っていた。

ところが、辞書で調べてみると、
「その人の適正や能力に応じてそれにふさわしい地位、仕事に就かせること」
とあった。

これは経営者や、上司に向けての言葉だったことを初めて知った。


集金担当のある銀行員。
真面目で無口な性格らしく、話しかけてもいつも最小限度の答えしか返ってこない。

その人に、100円玉で400枚を含む入金を頼んだ。
50枚づつまるっておいた100円玉が8本、その中には、銀行の機械によって、キチンと包装されているものも含まれていた。

少しでも手伝ってあげようと、銀行で包装されたもの以外を、10枚づつ重ねて用意しておいた。
これで彼も仕事が幾分でも簡単になって、喜んでくれるだろう。

ところがそんな好意を知ってか知らずか、いつものように、一枚一枚数え始める彼。
挙げ句の果てに、銀行で包装したものまで開けて数えている。

少しイライラしてきた。
「どうしても一枚づつ数えなければいけないの?」
と尋ねると、
「たまに数が合わないときがあるので。」
100円玉での間違いぐらい、わたしだったらポケットマネーで・・
「それに、偽造硬貨があるかもしれませんし、もっとも100円玉ではあり得ないでしょうが。」
私もそう思う。
「でも、大丈夫だと思うので、今日はさっと数えて終わりにしたら?」
「そうはいきません、お願いですから数えさせて下さい。」

それから彼は、じっくりと400枚の硬貨を数え終え、帰って行った。

さすがは銀行、適材適所を心得ている。

そんな仕事を見ているだけで、イライラしてしまう私には金輪際、銀行の集金係の職は回ってこないだろう。
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by iwasomami | 2006-12-10 00:12