2006年 11月 26日
アナログな私
何を隠そう、私は、未だに携帯電話を持たない数少ない日本人の一人である。
何度か主人にそれを持つことを勧められてきたが、これといって不便を感じたことがなかった為に、今までずるずるとそのままになっていた。 しかし、さすがにこの頃は街中に公衆電話が見あたらなくなってきて、少々不便を感じるようになってきた。 たまに、探し当てたとしても、それが電話なのか、そうではないのか全く解らない不可思議な機械が置いてあるばかり。 確かに、そこには使用法方も書いてあるが、その意味がわからない。というより何をどうするのかの名詞の部分が解らない。(さすがに動詞の部分は理解出来る) ちょっと浮き世から遠ざかっているうちに、世の中はものすごいスピードで進化しているらしい。 そう言えば、我が家に初めて電話がひかれた時は、ハンドル式で、必ず交換手を通しての通話だった。 その頃は夕食のおかずが何なのかが、とても楽しみで、時には、母に電話で、 「ねえ、今日のおかずはなーに」 などと尋ねることもあった。 すると母は、 「カレーだよ」 よし、カレーは大好物だ。 「今日は肉の代わりにチクワじゃないよね」 「大丈夫、ちゃんと肉が入っているから」 ところがいざカレーと対面してみると、しっかりチクワが入っていて、肉のひとかけらも見あたらない。 涙ながらに母に詰め寄る。 「電話で肉が入っているって言ったじゃないの」 すると母は、 「だって、交換手が聞いているんだよ、チクワだなんて外聞が悪い。」 それ以来、チクワが嫌いになった。 ハンドル式でも良い、交換手に秘密を知られても良い、 解りやすい電話が街中に復活して欲しい。
by iwasomami
| 2006-11-26 00:19
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